各地の相談先

和解成立件数2024年3月6日現在
提訴数
35989
和解数
33285

歯科の活動

安全・安心な歯科医療を目指して

2014年5月、新聞で、約70%の歯科でハンドピース(ドリルの柄)が患者ごとに交換(滅菌)されていないことが報道されました。まもなく、国は院内感染対策の啓発を求めました。
これ以上、医療器具の連続使用で新たな感染被害が生じることは許されないことです。
2016年には、歯科の医療現場における実態調査を求め、2017年に公表された結果でも、ハンドピースを患者ごとに交換している割合は52%にとどまったことから、その100%実施を求めました。
2018年から、医療器具の患者ごとの交換(滅菌)は、特別な加算ではなく、基本診療料の要件とされ、原則としてすべての保険診療歯科において、標準予防策(患者が感染者であるか否かを問わず一律に実施する感染予防策)が実施されるべきことが制度の面からも位置づけられました。
2019年には、歯科における現状について、原告を対象にアンケートを実施し、2018年、2019年の2年間に後ろ回しにされた報告が32件あるなどの結果を得ました。
2020年には、アンケート結果も踏まえて、歯科医向けのパンフレットを作成し、複数の歯科団体(都道府県の歯科医師会、都道府県の保険医協会・歯科保険医協会など)において、会員に配布していただきました。
今後も、現場での標準予防策への理解と実践を見守るとともに、国にも感染予防策への適切な支援を求める活動を行っていきます。